10〜3月頃 田起こし・追肥・土壌作り
私達が暮らし米作りをしている新潟県三条市下田地区は、新潟県魚沼地区や福島県とは山を挟んだお隣という位置にあります。暮らすにはとても大変な豪雪地帯ですが、雪解けの水には栄養がたっぷり含まれ美味しいお米ができる隠れた米産地です。
私達の米作りは、米の収穫が終わったその時から始まります。雪解け水がたっぷりと栄養を運んでくれますがそれだけでは十分とは言えません。私達の進める「地域内循環型農業」で出来た良質な堆肥を、収穫後の田んぼに撒き「土壌作り」を行います。
秋に田んぼの水を抜いて乾かし、春に深く耕して地力を向上させます。肥料をまいてから田起こしをして土に肥料をまんべんなく混ぜ込みます。この時に有機物が鋤込まれ、微生物やミミズなどが分解して養分を作り出します。土を起こして乾かすと、土に空気がたくさん含まれ稲を植えたときに根の成長が促進されます。
4月頃 育苗
育苗はJAにお願いしています。JAでは厳選管理が行き届いていて、元気で良質な苗を提供してくれます。
4月頃 畦塗り・代掻き・田起こし
田んぼの畦が低くなっていたりするので、荒れた畦に土をすくい上げながら塗って田んぼ周りを整えます。その後、田に水を入れてかき回し、土塊を粉々に砕いてこねるようにかき回す代掻きを行います。田んぼの水もちを良くしこれから始まる田植えをしやすくする為に行います。
田植えに向け雪解け水が染み渡った田んぼをトラクターで耕し、田起こしをします。田起こしで雑草の種子が深く埋まることになり雑草の発生を減らすことが出来ます。年を追うごとに土が柔らかく深い田になり養分や水持ちが良い稲作に適した田んぼになります。
5月頃 田植え
一年で一番忙しい田植え作業を「ならやま」では組合員の共同作業で行います。作業もはかどりますし、農機具を共同所有することでコストの削減にもなります。
近年は種籾をそのまま田んぼに蒔く「直播き栽培」「ラジコンヘリを使った直播き栽培」も試験的に導入しています。
6〜9月頃 除草・追肥・育稲
稲の成長に合わせ水の量を調節します。水管理をしやすくし、有機物の分解で出てくるガスを抜き根が元気になるように溝切りをします。
この時期は雑草も元気に育ちますので、土中の栄養が雑草に取られない様に除草は欠かせません。田んぼのなかだけではなく、畦の草刈りも大切な作業です。夏の暑い時期にはとても大変な作業ですが、稲が元気に育ってくれるように願いながら行います。
新潟県下田地区は夏の日中はとても気温が上がりますが、夜には気温が下がり、稲作にはとても適した気候です。
10月頃 稲刈り・秋餅
穂が出そろってからおよそ40~45日たつと成熟期になり、黄金色の田んぼが広がります。穂の熟し具合と天候をみながら稲刈りを行います。コンバインを使って刈取り、脱穀、乾燥、籾摺りを行います。
「ならやま」の田んぼで穫れた農薬使用を最低限に抑えたお米は、隣の集落にある「新潟県畜産研究センター」の牛に飼料用米として与えられます。ならやまのお米を食べた「新潟県畜産研究センター」の牛は糞をします。その健康的な牛糞は、回収されJA堆肥センターで熟成され良質な肥料となり、「ならやま」の田んぼにまかれます。こうして「地域内循環型農業」が、本来あるべき自然の循環を取り戻し、収穫されたお米を食べる私達にはもちろん、自然にもとても優しいものとなります。
収穫を祝うお祭り「秋餅」は前日から準備に入り、当日は男性が子供達と大きな臼で餅をつきます。女性陣はつきたての餅をあんこ、きなこ、雑煮で集落の人にふるまって喜ばれています。
収穫後には田んぼに籾殻や堆肥、米ぬかなどをまいて土作りを行ったり、田んぼの水漏れや畦の壊れた場所を直したり、農機具の修理を行ったりと、来年のお米作りに備えます。

堆肥撒き作業

代掻き

元気に育った苗

田植え作業

中尾の堤

除草作業
溝きり
黄金色の田んぼ
稲刈り

秋餅
米作りのアルバム
[9月の3連休で2回目のはざかけ作業を行いました。] 2023.09.17
2週間前に、はざかけに干したコシヒカリを取り込んで、コンバインで脱穀をします。
乾燥した稲穂から籾(もみ)を収穫するのが脱穀です。
(※籾は稲の実の部分。籾の殻を取ったものが玄米です)
脱穀された後の稲藁は廃棄したりせずに
四尺玉大花火で有名な片貝町の「塞の神」行事で使ってもらいます。
廃棄しないところがSDGs!(だと、自画自賛しています)
2回目のはざかけ作業には、またまた力持ちの「イケメン!農ボーイズ」が出動してくれました。
[特別栽培米「コシヒカリ」の稲刈りを行いました。] 2023.09.09
Newコンバイン!が登場しました。
キャビン付!エアコン付!!
気候変動でこれからは稲刈り時期にも猛暑となるようですので作業環境を整えるためにも、エアコンは必要なようです。
(メーカーさんの諸事情のおかげでもありましたが・・・。)
[はざ掛け @いい湯らてい @道の駅しただ ] 2023.09.03
道の駅「漢学の里しただ」様、八木ケ鼻温泉「いい湯らてい」様で稲を自然乾燥させる「はざかけ」をさせていただきました。
刈り取り束ねたコシヒカリをはざに掛けて、2週間ほど天日干しをします。
秋の風物詩として懐かしむ方もいらっしゃいます。

はざかけ @八木ケ鼻温泉いい湯らてい

はざかけ @八木ケ鼻温泉いい湯らてい

はざかけ @道の駅漢学の里しただ
[はざかけの台作り] 2023.08.27
こしいぶきの稲刈りと並行して、はざかけの台作りをしました。
田植えの時に手伝ってくれた「イケメン!農ボーイズ」に、新たなメンバーが加入してお手伝い。
暑い中での作業でしたが、力持ちの「イケメン!農ボーイズ」を交え、わいわいやる事ができました


[「こしいぶき」の稲刈りを行いました] 2023.08.27
早稲品種の「こしいぶき」の稲刈りを行いました。
昨日、久しぶりに夕立がありました。
田畑がほんの少し潤いました。
「毎日30分ほど夕立があると、より美味しいお米になるのになぁ」と祈らずにはいられません。
こしいぶき
こしいぶきの稲刈り
[循環型農業の根幹「新潟次郎」の稲刈りが始まりました] 2023.08.20
ならやまの循環型農業の根幹である飼料米「新潟次郎」の稲刈りが始まりました。
ならやまの循環型農業は、昨今よく耳にするSDGsにもあてはまるのかもしれません。
循環型の堆肥で土に力をつけることにより、美味しいお米を育てることができます。

[稲刈りが始まりました] 2023.08.19
極早生品種「ちほみのり」の稲刈りが始まりました。
新潟県三条市の下田地区で一番早い稲刈りのようです。
収穫量は◎(二重丸)、品質は○(まる)です(いずれも肌感覚です)。
「これもみんなの手入れ(管理)が良かったから」と川村組合長は喜んでいます。
稲刈りが終わった田んぼにはソバを作付けして二毛作を行います。
7月の梅雨明けからまとまった雨が降っていない新潟県内では農作物に影響が出ています。
ならやまには農業用のため池があり助かっていますが、もっと雨が欲しいところです。








ソバの芽が出ています
〔ソバ撒き〕 2023.08.05
ソバの種を蒔きました。
耕作をやめた田や畑を放っておくと草が生い茂り、あっという間に荒地になってしまいます。
いわゆる『耕作放棄地』ですね。
耕作放棄地には雑草が繁茂し、病害虫が発生して周りの田や畑等に悪影響を及ぼしたりすることがあります。
耕作をやめた田や畑を荒らさないために蕎麦(ソバ)の作付けをしています。
昨年、導入したソバの播種機をトラクターに取り付けて作業をします。
「耕運、播種、施肥、鎮圧」が一挙にできて、省力化に大きく貢献してくれます。
無駄のない播種になるので収穫量も増える見込みです。
極早生品種「ちほみのり」は稲穂が垂れ下がりもうすぐ稲刈りです。
「コシヒカリ」は出穂(しゅっすい)が始まったところです。
笹岡小学校の5・6年生が田植えを行ったコシヒカリもスクスク育っています。

ソバ撒き

ソバ撒き

ソバ撒き

ソバ撒き

ちほみのり

ちほみのり

稲穂が垂れ下がり

もうすぐ稲刈り

コシヒカリの出穂

コシヒカリの出穂

笹岡小米

すくすく笹岡小米
[虫送り] 2023.07.16
7月16日は伝統行事「虫送り」でした。
稲に着く虫を追い出し豊作を願う行事です。
「五穀豊穣稲虫送り」の短冊をつけて飾り付けをした笹を持って子どもたちが田んぼの周りをまわります。
17日は出穂(しゅっすい)した極早生品種「ちほみのり」をスズメが狙っているので、キラキラ光るテープを設置。
防除も行いました。
その後、草刈り作業もしたのですが暑すぎて午前中で断念。
残った場所は来週の作業としました。

虫送り

キラキラテープを設置

防除作業
〔出穂(しゅっすい)しました〕 2023.07.16
極早生品種「ちほみのり」、酒米「五百万石」が出穂(しゅっすい)しました。
出穂とは「稲の花」が咲くことです。
出穂・開花し受粉します。受粉した籾(もみ)には養分が蓄えられてお米になります。
「こしいぶき」、「直播コシヒカリ」、笹岡小学校児童が手植えした「コシヒカリ」、ならやまでも一等美味しい山手の「コシヒカリ」も順調に生育しています

ちほみのりの出穂

ちほみのりの出穂

ちほみのりの出穂

五百万石の出穂

五百万石の出穂

こしいぶき

直播コシヒカリ

ならやま川

笹岡小のコシヒカリ

山手のコシヒカリ

山手のコシヒカリ

畦の草刈り

畦の草刈り
〔田んぼの畦の草刈り〕 2023.06.25
田んぼの畔の雑草を放置しておくと、田んぼ全体に大きな影響をもたらします。
成長して伸びた雑草は日当たりを悪くしてしまったり、カメムシなどの害虫が大量発生してしまうこともあります。
カメムシは稲の穂が好物で、食害でお米の等級が下がることもあり米農家にとっては大敵です。
田んぼの草刈りは、害虫の発生を抑え稲の生長を促進する大事な作業です。
とはいえ、夏の暑い時期の草刈りはとても大変です。

除草前

除草後

除草前

除草後
〔ルーキーが田植え〕 2023.05.20
コシヒカリの田植えが始まりました。
きょう、田植え機を運転するのはルーキーの2人。
ベテラン2人が指導教官として同乗して、奥義「真っ直ぐに植えるコツ」を伝授。
四角く見える田んぼも微妙に台形だったり、くせのある田もあり簡単にはいきませんが
ルーキー2人はかなり上手に田植えを行なっていました。
ウグイスの囀りが心地よく聞こえてくる田んぼの傍らでは
今日もイケメン農ボーイsがお手伝いをしてくれました。
〔直播(ちょくは)〕 2023.05.16
水田に直接種を播く「直播」を行いました。
育苗した苗を植える従来の田植えではなく、種籾(たねもみ)を田んぼに直接播いて育てる栽培方法です。
従来の田植えに比べて労力とコストの削減につながります。
種籾をそのまま播くと水に浮いてしまったり、鳥が食べてしまうこともありますのでコシヒカリの種籾は鉄粉でコーティングしてあります。
泥に埋まってしまうと発芽しないこともありますので、
直播きの後はすべての種籾が発芽してくれることを祈ります。








[絶賛田植え中!] 2023.05.03
みなさん、黄金週間を楽しんでいらっしゃいますか?!
新潟ではGWに田植えをする農家さんが多くいらっしゃいます。
当法人でも絶賛田植え中!
田植え機2台フル稼働で飼料米「新潟次郎」、酒米「五百万石」、もち米「こがねもち」の田植えを行いました。
2人のイケメン!農ボーイズもお手伝い!
田植え機が田んぼから田んぼへと移動のために一般道を通る際に、どうしても田んぼの土を道路上に落としてしまいますが、皆様にご迷惑をお掛けしないように除雪用の大型スコップを使って取り除いています。
今日はイケメン!農ボーイズが丁寧に作業を行なってくれました!
【予告】
お彼岸の「おはぎ」や「おこわ」、「餅」用のもち米が欲しいというお客様の声にお応えして当法人で作るもち米「こがねもち」をウエブサイトで販売予定です。
今年の秋から販売いたします。
[田植え] 2023.04.29
田植えが始まりました。ことし最初の田植えは飼料米「新潟次郎」です。
農ガールがお手伝いしてくれました。
飼料米「新潟次郎」は誰が食べるのか?
ならやま集落の隣にある「新潟県農業総合研究所畜産研究センター」の牛さんの餌になります。
当法人が進める「地域内循環型農業」の要のお米です。
[春作業始まりました] 2023.04.01〜
4月1日から今年の米つくりが、はじまりました。
まずは、堆肥撒きから。
今後、肥やし撒き、田起こし 代搔き、田植えになります。
春は時の流れが速いです。

畜産試験場の良質な堆肥

堆肥まき

『楢山の一本桜』と粟ケ岳
[堆肥まき&肥料まき] 2023.04.01
「土壌作り」は美味しいお米作りのためにとても大切です。
ならやまでは「地域内循環型農業」をおこなっていて、畜産試験場で出来た良質な堆肥を田んぼに撒いて、地力のある田んぼ作りをしています。
こしいぶき、酒米などの田んぼには堆肥で足りない部分を土作り肥料で補っています。
今年はいつもより早く桜が咲いています。
『楢山の一本桜』にも花見客が訪れて、老夫婦が粟ケ岳をバックに記念撮影をしていました。
▼堆肥まき

畜産試験場の良質な堆肥

堆肥まき01

堆肥まき02

堆肥まき03
▼肥料まき

肥料まき01

肥料まき02

肥料まき03

笑顔で作業
▼ならやまの桜&楢山の一本桜

ならやまの桜01

ならやまの桜02

ならやまの桜03

楢山の一本桜
ならやまの自然
さくら01
さくら02
さくら03
桜と鯉のぼり
椿
花いろいろ01
花いろいろ02
花いろいろ03
水仙01
花いろいろ04
花いろいろ05
花いろいろ06

とんぼ01

とんぼ02

とんぼ03

おたまじゃくし

中尾の堤

楢山川
あぜ道の野草
田植後の田んぼに夕焼け

子供が手づかみで
捕まえた『ほたる』

子供が手づかみで
捕まえた『くわがた』
楢山川のあじさい

アマガエルも

いっぱいいます。

蕎麦の花

野の花